匠と匠の対談

北九州マイスター・北九州イノベーションギャラリー工房長、2ミクロンの精度でものを削る匠、村上英俊氏と、舞台や映像の造形制作や空間構成モニュメント制作からデバイスデザイン、特殊造形や小道具も手がける工作工房 技術職員津田三朗氏によるトークセッションを行ないます。2ミクロンの精度の追及=人間の欲望!?匠にとっての人間と機械とは!?匠でないと分からない、匠にしか分からない、匠と匠のガチンコものづくりトーク。

2ミクロンってどれくらい?

1ミクロンは 1μm ( マイクロメートル ) なので 0.000001 m 。ミリにすると 0.001mm。つまり、2ミクロンは0.002ミリ!やすりを使って、手で、2ミクロンの精度を出すまでに、どんな訓練をしてきたのか?村上マイスターに聞いてみよう!

登壇者

村上 英俊

小倉南区在住。1953年生まれ。
北九州マイスター(半導体製造装置組立、金型仕上げ)
北九州イノベーションギャラリー工房長
<元・東芝総合人材開発(株)>
<元・(株)東芝セミコンダクター社北九州工場>
入社後、機械組立仕上げの技能訓練を受け、昭和48年の「技能五輪全国大会」に出場し、機械組立の部で優勝を果たした。さらに、同年ドイツで行われた世界大会でも第3位に入賞している。透明樹脂成形金型においては、封止樹脂の流動性が良いため樹脂バリが多発していたところを上下金型の面隙間を2ミクロン以下に押さえることで樹脂バリの発生を大幅に低減させるなど、その技能レベルは国内屈指の水準であり、半導体製造業界への貢献度も極めて高い。平成29年度より北九州イノベーションギャラリーの工房長に就任。小中学生の工作指導や高専生大学生のインターンシップ、企業の新入社員研修など、次世代の育成にも力を注いでいる。
https://www.kigs.jp/
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/business/menu03_0204.html

津田 三朗

1957 兵庫県生まれ
1980 福岡教育大学中学校課程美術課程卒業
九州大学芸術工学府工作工房技術支援係 技術専門員
映画、演劇、舞踏の美術スタッフ経験を経て現職
彫刻を空間的に展開された装置として作品を制作
同時に、舞台や映像の造形制作や空間構成、モニュメント制作からデバイスデザイン、特殊造形や小道具も手がける
「水のない八月」石井聰互監督 特殊造形1995
「Helpless」青山真二監督 造形 1996
「円」大野城市まどかぴあモニュメント 1997
flowers dance performance「paradise」 美術制作 2004~2012
「ぶっ潰す」福岡アジア美術館楽市楽座work shop 2005
「森の木琴」Wood Engineer
水族館劇場 特殊造形 2005~2017
アートスペース千代福メンバー
http://chiyofuku.jpn.org/tsuda/tsuda_01.html

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モデレータ

伊藤 慎一郎 (九州大学大学院芸術工学研究院)
高橋 志津子 (北九州イノベーションギャラリー)